Windows 11でホームポジションから動かずにPCを操作する(AutoHotKey V2を使ってショートカットキーを作る)

Windows 11でホームポジションから極力移動せずにPCを操作する方法について説明します。
(本記事を作成する上でriekure – Qiitaさんの記事:[Windows 10] 矢印キーに指を伸ばすエンジニアはザコ!とバカにされた(Change KeyとAutoHotkeyの導入) #Windows10 – Qiita を参考にさせていただきました。当方のPCライフを変えてくれた記事です。ありがとうございました。)

AutoHotKeyというフリーソフトを使い、ホームポジション周辺に、使用頻度の高い機能割り当てることで実現します。(AutoHotKeyにはV1、V2がありますが、本記事ではV2を使います。)
本記事では使用頻度の高い機能を矢印キー、Backspace、Deleteとしています。

具体的には[F13]キーと他のキーを組み合わせて矢印キーなどのショートカットキーを作ります。
([F13]キーを作る方法については以下の記事を参照ください。)
Caps LockにF13キーを割り当てる(レジストリエディター) | トントンのブログ

以下の手順で実装していきます。
■手順
①MS StoreでAutoHotKey V2をインストールする
②AHKファイルを作成する(ショートカットキーを作る)
③AHKファイルを実行する(ショートカットキーを有効にする)
④スタートアップアプリに設定する
以下は手順の詳細です。

①MS StoreでAutoHotKey V2をインストールする
Micorosoft Storeを開き、「AutoHotKey」と検索します。

「AutoHotKey」の「インストール」をクリックします。(少し待てば完了。)

②AHKファイルを作成する(ショートカットキーを作る)
AHKファイルは自動化プログラムを作成、実行するためのスクリプトファイルです。
このファイルにショートカットキーのスクリプトを書きます。

メモ帳アプリを開きます。

メモ帳に以下のスクリプトを貼り付けます。

#Requires AutoHotkey v2.0

F13 & j::Send("{Blind}{Left}")
F13 & k::Send("{Blind}{Down}")
F13 & i::Send("{Blind}{Up}")
F13 & l::Send("{Blind}{Right}")

F13 & g::Send("{Blind}{Backspace}")
F13 & +::Send("{Blind}{Enter}")
F13 & h::Send("{Blind}{Del}")

F13 & r::Send("{Blind}{vkF3sc029}")
F13 & e::Send("{Blind}{Esc}")
F13 & w::Send("{Blind}{F2}")
F13 & q::Send("{Blind}{F8}")

ショートカットキーには以下の機能を割り当てています。
不要な機能はソースコードを削除することで除外できます。

F13キーと組合せるキーソースコード機能
JF13 & j::Send(“{Blind}{Left}”)
KF13 & k::Send(“{Blind}{Down}”)
IF13 & i::Send(“{Blind}{Up}”)
LF13 & l::Send(“{Blind}{Right}”)
GF13 & g::Send(“{Blind}{Backspace}”)Backspace
+F13 & +::Send(“{Blind}{Enter}”)Enter
HF13 & h::Send(“{Blind}{Del}”)Delete
RF13 & r::Send(“{Blind}{vkF3sc029}”)半角/全角
eF13 & e::Send(“{Blind}{Esc}”)Escape
WF13 & w::Send(“{Blind}{F2}”)F2
QF13 & q::Send(“{Blind}{F8}”)F8

メモを「Mysettingkey.ahk」という名前でデスクトップに保存します。(拡張子は「.ahk」)

このような外観になっていればOKです。

③AHKファイルを実行する(ショートカットキーを有効にする)
作成したAHKファイルをダブルクリックして実行します。

[F13]キー([Caps Lock]キー)とI、J、K、Lのいずれかを押して、矢印キーと同様の挙動が得られれば成功です。

④スタートアップアプリに設定する
PCを立ち上げた際にショートカットキーが有効化されるように設定します。
作成したAHKファイルをスタートアップフォルダに格納します。

[Windows]キー+[R]を押すと「ファイル名を指定して実行」が開きます。

「名前(O):」に「shell:startup」と入力し、「OK」をクリックします。
(すべてのユーザーでショートカットを有効にしたい場合は、「shell:common startup」と入力します。)

作成したAHKファイルをスタートアップフォルダに格納します。

ここまでできればPCを起動した際に、自動的にショートカットキーが有効になります。

たまにPCを起動してもショートカットキーが有効ならないときや、有効になるまで時間がかかる場合があります。その際は、AHKファイルを手動実行することで有効化できます。


以上で設定は完了です。お疲れ様でした。

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